・鈍色の青春 ~野狐禅~
野狐禅をひたすら書こうとは思ってなかったんですが、前回の日記で「ほとんどの曲は次のアルバムに再録されてるしGENTAさんのドラム入って個人的にはそっちが好き」みたいなことを書いたもんで、気になって手に取った。
「鈍色」は「にびいろ」って読みます。
このアルバムでしりました。
「やや藍色味のある薄墨色」ってことです。
・・・イメージわかないですよね?笑
「鈍色」で画像検索するとあぁこんな感じなのかな、ていうのがイメージっぽいやつばっかりですが出てきます。
「藍」の割合が薄くてモノクロに近い世界で。
これが当時ピストルさんと濱野くんが過ごしてきた世界の色味ってことだったのか。
あっ最初にかいときますがね。
これめちゃくちゃ最高なアルバムです。
最近のCMやらなんやらでそこをヒット、って書いてるブログとかいっぱい見ましたがなにをおっしゃるやら。ここが原点であり、ヘイヘイヘイにも出てまっちゃんが明らかに気に入ってるテンションで話してたやないか。
※当時まっちゃんがみんなの音楽聴いて収録に臨んでたかどうかなんて知るすべもないですが。野狐禅が「初恋」ででたときその歌詞をいじった記憶があるねんなー。
「恋愛の歌かとおもたら全然違うくてサビの最後にいきなり”初恋みたいだ”っていれてきよった」みたいなの。
それ見てめちゃくちゃ感動した記憶があるの。
一番ギラギラと「生きる」ってことと向き合ってる感じがして当時野狐禅好きで集まっても「初期と後期、どっちが好きか」みたいな議論が多かった。
なぜか初期好きのほうが正当なファンみたいな雰囲気もありつつ、僕は聴きやすなった後期の曲も好きだった。レコーディングの問題じゃないの?とも思った。
でも後期のライブで初期の曲が馴染みきれていないのを感じたのも事実。
そんな野狐禅の叫びが詰まった、個人的歴史的名盤のおはなし。
・山手線
ゆっくり静かに。でも広がる情景。
山手線?乗ったことはあるけど、山手線沿いに歩いたことなんかないわ。
でも自分の中で広がってくねんなー。
BOOMの中央線でもおんなじように勝手に中央線を妄想で作り上げてたことを思い出した。
ー黙って歩き続けたんだー
鈍色の青春
山手線がおわって響き渡る「生きてもねえのに死んでたまるか!」
これでノックアウトされた人間がどれほど多いことだろう。
何から何まで最高なんですが、「夜明け前」を「血迷ったおばちゃんのヘアカラーに似た」って表現するところにもうそこらの売れっ子ミュージシャンの作詞能力なんてぶっとんでしまう魅力を感じた。
ピストルさんの表現はいつだってぶっとんでるけどめちゃくちゃ優しいからすぐにその世界が納得できるんだ。
・自殺志願者が線路に飛び込むスピード
1stシングル。
タイトルだけで想像してしまうのはいかばかりのスピードか。そこに迷いはないのか。
「自転車こいで濱野の家に行きました」とか好きやなー。
メロディーもさることながら言葉のマシンガンって感じでエレカシのガストロンジャーもそうやったんですが一時はなんかしんどくて余り聴けなかった。
・少年花火
名曲。ださい大人になりましたよ。
・キッズリターン
この曲の評価ってどうなんやろ。
僕はめっちゃ好き。
人生を考える這いつくばった回数で勝負だと 立ち上がった回数で勝負だと 人生を考える
・風
あぁ濱野くんごめんなさい。これはあんま聴いてなかた・・・
・さらば、生かねばならぬ
インディーズ音源にも収録されてたやつ。
Aメロのちょっと軽快なリズムが好きやった。
見て見て、馬鹿がいるよ
・首をかしげて…
これも当初はあんまり聞かなかったスローな曲。
この頃はドラムどこどこして早いペースがうりゃー!!ってやつを野狐禅に求めてた
んだ。
・金属バット
Aメロが好きでBメロ・サビがちょっと好みじゃなかった。
久々に聴いても同じ感覚。これは自分の好みですな。
・拝啓、絶望殿
名曲。びっくらこいた。
野狐禅に影響受けたって言葉を多く綴る人も、吐き出すように歌う人も、銀杏ボーイズの峯田くんにあこがれて気がふれたようなテンションで歌う人も増えたけど、この歌は書けないんじゃなかろうか。※あっ上記の人たち、嫌いではないです。全部そっからやとおもてますので。
どうせ死んでるようなもんだろう、今更死ぬ必要もないだろう
・初恋
もうまっちゃんがいじってんから最高の曲なんですって。
両手と目ん玉が何のためにあるのかを教えてくれました。
僕はもう逃げません
インディーズの録音よりこれに関しては断然こっちが良い!!
・君の瞳は何を見てるの
これまた濱野くん作品。濱野くんのこうゆう壮大な曲、好き。
アルバムが終わるって感じがした。
わ、全曲思い出書いてしもた。
長いなー。
ほんまにいいアルバムやし、これは中古なら安く買えるしぜひ聴いてもらいたいもんです。
- アーティスト: 野狐禅,竹原ピストル,濱埜宏哉,GENTA
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2003/12/03
- メディア: CD
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